治療エピソード

筋硬直による骨盤異変・神経圧迫による腰痛

開院当初(25年前)に腰痛で家族に抱えられながら68歳の女性が来院しました時のお話です。
この患者さんは、40歳代より年3回は腰痛で寝込むことがあり、常に痛みを感じていて一人で怖くて出掛けられない生活を送っていました。
それまでいろいろな病院に行き、治療を受けて来ましたが症状は変わらないとの事でした。診断は筋硬直による骨盤変異、そして神経圧迫でした。当初、集中的に指圧治療及び骨盤矯正を施し3ヵ月で痛みは全くなくなり、一人でどこでも出掛けられるようになり、95歳になった今でも、予防として月2回治療を受けにいらっしゃいます。予防治療はとても理想的なことだと思います。御主人は数年前にお亡くなりになりましたが、遺言で「加田さんの治療は必ず行きなさい。」とあったそうです。何より毎日の痛みがなくなった為、いつも笑顔で明るく元気に過ごされている姿を見ると、とても嬉しくなります。

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164㎝・28㎏ 拒食症の中学生

全身が痛いと中学3年生の女子が来院してされた時のお話です。
この患者さんは身長164cm・体重28kg…拒食症でした。2ヵ月で15kg体重が減ってしまった為、筋力が低下し身体を支えられなくなっていたのです。当然、筋硬直が酷かったですが、拒食症を改善しなければ痛みはとれません。内科・整形外科・精神科・・と、いくつもの病院に診て貰ったようですが、全く改善はされなかったようです。
拒食症‥つまり精神疾患です。
この患者さんは一人っ子で両親は教員のため毎日帰りが遅く、学校から帰ると一人で過ごすことが多いとのことでした。
そこで、学校の帰りに毎日治療院に来て治療は週1回、あとの日はいろいろな話をしないかと提案したところ、本人も御両親も快く承諾しそんな日が2ヵ月続きました。
その話の中で本人も気付いていない心の悩みがはっきりすると拒食症は徐々に改善され、高校にも無事に進学し現在は立派な社会人として、食べ過ぎるなと注意するくらい元気に楽しく青春を謳歌しています。我々、治療家は教科書通りの肉体治療だけではなく精神的・心の治療が本当に大切なのだと実感しました。

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プロスポーツ選手に必要なケアについて

スポーツトレーナーも兼任している為、患者さんには多くのスポーツ選手が来院します。
その中にJリーグで活躍した選手がいました。
彼は高校生時代より治療をしていますが、流石にプロスポーツ選手になる筋肉は弾力があり疲労を溜め込まない、持って生まれたものがあります。
しかし、激しいトレーニング・試合‥当然、怪我は付き物ですが、適切な診断と治療を施せば治りも早いです。

スポーツ選手を診る時にもう一つ大切なことは、メンタル面です。
彼が所属したチームは、名古屋・神戸・平塚・大宮・山形・栃木と移籍が多かったですが、オフの期間は毎日治療に来て、いろいろな話をして行きました。
現在は引退をし、サッカースクールや解説などで活躍したいますが、今でも週に1度は連絡が来てスクールの生徒の怪我の対処法やメンタル的な相談を受けています。